パンストの分類
まずはパンストの形状ですが、名前の通り「パンティ・ストッキング」ですので、ガーターや全身ストッキング等は除きます。
また、20デニール(糸の太さを示す単位)までを一般的にパンストと呼び、25デニール表記のもの以上はタイツ表記になることが多いです。
しかし、これは日本だけのことで、アメリカではPantyhose、イギリスではTightsとかSheer tightsと呼ばれ、何デニールで名前を分けるということはないです。
一般的に日本でいうパンストとは、パンティ部とレッグ部が異なった濃度でつながったタイプを連想されまるでしょうが、実はその形態も結構細かく分かれています。
まず最初の画像がその形態別のものを並べたものですが、左から見てみましょう。
●パンティ部切替タイプ
普通に売られているやつで、生地の厚いパンティ部を切替とかランガードと呼んでいます。
伝線が広がらないようにした補強になります。
●パンティ部スルータイプ
パンティ部の切替がなく、レッグ部と同じ薄い生地になっています。
ハイレグやミニスカートなど、ランガード部分が外から見えないようにして、足を長く見せる効果があります。
このパンストは真ん中の縫い目のセンターシームの両脇とウェストゴムの下にT字形の切替補強があります。
現在国産のパンストで売られているものはほとんど皆このタイプになります。
ちなみに、これはアツギ・アスティーグ魅ですが、つま先に補強があり、厳密にはオールスルーにはなりません。
●オールスルータイプ
パンティ部もつま先部も補強がないタイプですが、T字切替や股間のマチの周辺が補強されたものが多いです。
画像は中国製の完全オールスルーで、T字切替もマチの周辺の補強もありません。
大変セクシーですけど、強度的に弱いです。
●オープンクロッチタイプ
ランガードありかスルータイプかどうかは別として、股間が大きくくり抜かれた形のもの。
ショーツと併用するか、エロ目的で直穿きしてそのまま挿入できるようにするかですが、まあほとんどが後者でしょうねwww
●パンティ部レスタイプ
ガーターストッキングのように腰から吊ったような形状ですが、パンストの腰の部分を前後左右でカットしたものになります。
このまま上からショーツを穿くことで、トイレでの用足しなどが楽になる仕組みですが、下にショーツを穿くと、普通のパンストと同じように使うことになります。
腰回りの暑苦しさがなくなるようで、夏場にパンストを穿かざるを得ない職場の女性がそこそこ使っていたようです。
●センターシームレスタイプ
パンストは左右のパーツを真ん中で縫い合わせて作るので、その縫い目「センターシーム」ができます。
これを一体成型で縫いあげることでなくしたものをセンターシームレスと呼びます。
元々ヨーロッパ製の高価なものが多かったですが、それらがなぜか皆ローウェストなデザインでしたので、それを模した中国製のセンターシームレスも皆ローウェストになっていて、パンストオナには使いづらいです。
高価なWolfordのFatal 15は伸びが良くてそこそこ腰上まできましたが、それでもローウェストに近いです。
なお、日本製のものは皆パンティ部の切替ありのものしかありませんで、ヌード感が魅力のセンターシームレスにはそぐわない印象です。